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■古い旅館をカフェに改装
古い空き家や店舗を修繕、改装して新しい店を構えるケースが増えている。
松本市内でもカフェや雑貨店、ゲストハウスなどさまざまな店が開店。
古くても趣きのある建物を生かしながら、なるべくお金をかけず、自分たちの店をつくりたい…。
そんな思いに共感し、再び人々が集う空間に生まれ変わっている。

約7カ月かけ、そのほとんどを自分たちの力で改装したという「ザ・ストーリーハウスカフェ」(松本市城西)。

オーナーはアメリカ・シアトル出身のクリストファー・クックさん、神奈川出身の久美さん夫妻。
2人は学生時代シアトルで出会い結婚。
日本でカフェを開きたいと思い、場所を探した。
久美さんの実家がある横浜から近く、自分たちが行ったことのある町が良いという理由やクックさんが山好きだということから松本に決めた。

知り合いの紹介で、この建物(元旅館)を見つけ、改装することに。
友人の協力のもと廃材や元々あった資材を活用、壁や床なども自分たちで施工した。

アメリカでは建物を修繕、改築し、手を加えていくのが一般的。
日本のように年数がたった建物は価値が下がるという考えではなく、むしろ手を加えれば付加価値が増す。
DIYが習慣化している国で育ったクックさんの大工仕事はプロ並み。
その完成度の高い改装に驚くばかり。

ギターやピアノで音楽も楽しめる
ギターやピアノで音楽も楽しめる

店内はとても広く、おしゃれで落ち着く。
音楽好きのクックさんらしく、ギターやピアノもあり、音楽を楽しめる店にもしたいそうだ。

キッズスペース
キッズスペース

奥には子どもが自由に遊べるコーナーがあり、ママたちもゆっくりお茶ができる。
ここでは週に2回、クックさんによる英語での読み聞かせ会を開催。
日本の子どもたちに小さいうちから生きた英語に慣れ親しんでもらいたい、と久美さん。

「松本は町の大きさ、人の数、いい意味でちょうどよいサイズ。
すぐにいろいろな人とつながれるし、困っていることが相談できる。野菜を近所からいただけたり、都会にはないコミュニティーがある」
地域の人や子供たちが自然に異文化に触れ、交流の場となるカフェ。
英語、音楽、子育て、さまざまなつながりから生まれる新しい物語がここから始まる。

クック(左)さんと久美さん(右)。 2人とも人柄の良さがにじみ出ている。 キッシュやベーグルがおいしいと評判。
クック(左)さんと久美さん(右)。
2人とも人柄の良さがにじみ出ている。
キッシュやベーグルがおいしいと評判。

「The Stroryhouse Cafe(ザ・ストーリーハウスカフェ)」
TEL.080-4355-6283
storyhouse-cafeMap

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