生涯スポーツや健康スポーツとして注目を集めている太極拳。昨秋の県予選で初優勝し、今年７月に東京都内で行われた第32回全日本武術太極拳選手権大会に県代表として出場した高見沢昇さんにその魅力を聞いた。

 

出合いは？

３０歳の時に縄手通りで「松本太極拳交流会」と書かれたステッカーを目にしたことから。

もともと体を鍛えており、さらにジャッキー・チェン世代で武術にも興味があったので、競技にのめり込んでいくのに時間はかからなかった。太極拳を始めてから気づいたことは、意外と周りに太極拳をやっているという人が多かったこと。

魅力とは？

やればやるほど奥深さを感じられ、自分の努力次第で次々と高みを目指せるところ。

 

動きのポイントは？

心を落ち着けてリラックスし、筋肉や関節を柔らかくして動かすこと。呼吸は動作に合わせてゆっくりと自然に行う。形には一つ一つ意味があり、相手を意識しながら動き、常に人とつながっているようにすること。

おすすめポイントは？

難易度が自由に設定でき、体に無理な負担をかけずに誰でも簡単に始められること。またゆっくりとした全身運動なので、全身を無理なく鍛えられ、特に下半身強化に役立つこと。さらに特別な道具や広い場所は必要としないので気楽にできるうえ、老若男女ができる生涯スポーツなのでさまざまな年代の人と交流できる点も大きなポイント。

 

最後に

太極拳を学べる場所は意外に多いので、まずは一度体験してみてください。

 

24式太極拳（簡化太極拳）

中国武術の一つである太極拳にはさまざまな流派がある。そこで1956年に中国スポーツ省が、多くの人が楽しめるように、楊式太極拳の主要な24の動作をまとめたもの。多くの人がイメージする太極拳はこれ。