リ・ガーデンとは、庭のリフォーム(模様替え)のこと。家族の成長や家族構成の変化、ライフスタイルや趣味、嗜好(しこう)などに合わせて、それぞれの家族仕様の庭に作り替えるリ・ガーデン行う人が近年増えてきている。

草取りが困難になったご年配夫婦の庭づくり

松本市南原にお住まいのSさんは奥さまとの2人暮らし。Sさんがリ・ガーデンをするきっかけになったのは、昨年の夏が過ぎた頃、あまりにも庭に生い茂った草を見て困り果てたからだ。「高齢になって除草作業が困難なので、草の生えない庭にしたいが何か対策はないか」という相談を受けた。
「雑草が生えないよう、庭全体を防草シート(草が生えてこないようにするマット)を敷きましょうか」などと提案をしているうちに、生け垣の手入れもおっくうとのことで、庭全体を見直しましょうということになった。
そこで、Sさんご夫婦がイメージしやすいようにパースの作成に取りかかった。ガーデンプランにあたってSさんからの要望は、大木は植えたくない、石組みの庭が好き、それと何より雑草対策を取り入れた庭にしてほしいとのことであった。
また石の庭が好みだということなので、枯れ山水(水のない庭のことで、池、遣水=やりみず=などの水を用いずに石や砂などにより山水の風景を表現する庭園様式)の和庭に長方形の御影石や玉石を組み合わせた石畳の通路を提案。
小石と白砂利の下には防草シートを敷き、ご夫婦が一番気にしていた雑草対策を施した管理の楽な庭にした。植栽は主木の高木をツリバナマユミ1本に抑え、将来的に樹高が大きくならない低木や地被類を選定した。ツリバナマユミは、その名の通り、花や果実が垂れ下がり、実が熟すと分裂して種子が現れ庭になんともいえない風情をもたらす木で、あまり大きくならず剪定(せんてい)などの心配もない管理の楽な木だ。
施工過程を毎日見ていただき、ご納得いただきながらの工事は作り手の職人もワクワクして仕事ができた。リ・ガーデンを終えたSさんは、「自分が思っていた以上の仕上がりで大変満足している。樹木の春の芽吹きが楽しみです」とうれしそうに話されました。

 

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