最近広まりつつある、自然治癒力を高めて、体の不調を整えるという健康方法。
人間には本来、自分で自分の体を治す能力が備わっているという。
今回は心と体のケアを施す整体院、フォース・オブ・ネイチャーの山崎祐大代表に
自然治癒力、セルフケアとご自身の提唱する応用認知心理学について伺うとともに、ご自身が主宰の勉強会を開くことになったきっかけについて聞いた。
整体師になったきっかけは?
はじめは『お嫁さんや孫に頼まないと医者にも通えない』『そもそも近くに整体院がない』という、生坂や四賀などの方々の声を聞き
どうにか困っている人達の助けになれないか?…と思い出張整体から始めました。
経験のため、チェーン店に勤めた時期もありました。
強い施術を好むお客様が多く、当時はご希望にそってガッツリ強くやっていました。
ただ、その時は『気持ち良かった』と言って帰られた方が一週間もしないうちに来店するといったリピートがとても多く
『何故良くならないのだろう?』という疑問をもつようになりました。
チェーン店で働きながらも、MRT(マッスルリリーステクニック)の講習を受けたり、
チャクラの調整、五行(木火土金水)に基ずく臓器が発する症状などを学び、
良いと思った事を取り入れながら施術をおこなってきました。
自然治癒療法との出会いは?
以前から、いろいろな民間資格をもった人達を集めて、お客様がそれをチョイス出来るような総合病院的な施設を作りたいとぼんやり思っていました。
そんな時に講演会で、おのころ心平氏と三浦クリニックの三浦直樹医師に出会いました。
おのころ心平氏は、心と体の教育事業を展開し、一般社団法人自然治癒力学校を設立。
「病気は才能」他多数著書がある方です。
三浦医師は最先端医療に加え東洋医学や漢方、食事療法や自律免疫療法、温熱療法など治療効果の高い様々な自然療法を取り入れ、治療の選択肢を数多く提案されています。
体の中から自然治癒力を高めることをテーマとし、カウンセリングから病気に対する心の持ち方のアドバイスをしています。
各療法のメリット・デメリットも説明を受けたうえで、ご本人に治療方法を決めていただく方法をとっておられます。
その時聴いて衝撃を受けたの話は
「首都圏では、『ホリスティック医療』という考え方をドクターが取り入れ実践して
いる」ということでした。
ホリスティック医療とは、自然治癒力を癒しの原点におき、患者が自ら癒し、治療家は援助する。
様々な治療法を選択統合し、最も適切な治療をおこなう。病の深い意味に気づき自己実現を目指す。といったものです。
その後も『痛み』についての考え方や捉え方、「どうすれば自然治癒力のスイッチがオンになるのか」や、ミトコンドリアの働き、スポーツ応用心理学など、日々勉強させてもらってます。
自然治癒力とはどういったものですか?
家で飼っている犬もそうなんですが、具合の悪いときはエサも食べずにただ丸くなっておとなしく寝ています。
体が弱っている部分を治しているのです。
本来、生き物には自然治癒力が備わっています。
多くの人はそれを忘れて、気づいていないだけなのです。
体から出ているメッセージは、痛みとして現れます。
どうして痛みが出たのか、経緯を自分で知り、自分の体の使い方や癖など知ったうえ
で本人が本気で良くなろう、良くしたいと思うのが重要です。
自然治癒力を高めるには?
現代人の多くが、体の具合が悪いとすぐ病院や薬に頼る傾向にあります。
「他の人(モノ)に何とかしてもらおう」と依存しすぎてしまうのが、治癒力を弱くしてしまっているのではないか?と考えます。
東洋医学研究所付属クリニックの川嶋朗医師によると、自然治癒力を引き出すためには条件があるそうです。
自分がどうして病気になったのか真剣に考える努力を怠ったままだと治癒力は働かないそうです。
「未病」という言葉を聞いたことありますか?
「未ダ病ニナラザル」という病気ではないが、そこには病気を予期している意味が内在しています。
日本語はうまくできていて、風邪は「ひく」といいますが、病気に「なる」と言いますよね。
ひょっとしたら自分で「なって」いるのかもしれませんね。
冷えに悩んでいても毎日アイスや甘いものを食べ冷たいビールを飲んでいたら体は暖まらないです。
自分が今どんな味覚のものを欲しているのか、どんな感情をもって感じているのか、排便・排尿・血液循環・呼吸といった
ちょっとした体の変化や、実際に体に出ている症状(発熱・痛み・首や腰・目・口・耳など)を、まず自分の体から気づいてあげること。
明らかに間違っている生活習慣や考え方を自分でみつけ、自分で正すことから始めてみてください。
自分の体の力を信じましょう。
自然治癒力と整体の関係は?
自然治癒力は病を自分で治しますが、そもそも病気にかからないのが一番です。
普段から自分の体に目を向けておくと病気の前兆を掴むことが出来ます。
その段階で病気を防げたら理想です。
自分の体の状態を知る場として捉えていただければと思っています。
今、私が提唱しているの「SBR整体」というものです。
SBR整体?
「しゃべる」整体のことなんです。
体や心の声を聴き、自分自身に目を向けたうえで、セルフケアや食事法など、普段から出来る事を伝えています。
カウンセリングというと堅苦しくて敷居が高くなってしまうので、もっと気楽にもっと気軽におしゃべりをして自分の気持ちを言葉にして耳を傾けてもらいたいと思っています。
「話す」ことは「手放す」ことでもありますからね。
でも、悩みの相談とは違うんですよ。
おしゃべりして冷静になって自分の感情や気持ちを受け止められると、自分自身がどうしたいのか見えてくることがあるんです。
最後に何をどうしようか決めているのは、いつも自分ですからね。
現在、基本的な整体技術をはじめ、東洋思想、こうした体と心のケアが出来る整体師を育成しています。
一緒に学んでいく中で気づきを得ながら、お互いに成長していければと考えています。
ご希望があれば、この辺りでは珍しい『出張スクール』もやっています。詳細はお問い合わせください。
勉強会の内容と目的は?
スポーツドクターの辻秀一先生が提案されている、「スポーツ応用心理学をベースにした新しい脳の使い方」がベースになっています。
日々生活していると、つい結果に目が向きやすくなります。
例えば…お金(結果)のために働く、合格(結果)するために勉強するとか。
ただ自分が思うような結果が出せないときや、出せそうにない時は苦手だとか嫌だな…と感じたりしませんか?
そんな感じを持ったまま働いたり勉強してもいい結果は出ません。
辻先生のメソットは、『心を整えるだけで結果が変わってくる』という発想です。
このスキルを身につけることでストレスを感じやすい毎日から解放され、プレッシャーに影響されることも押し潰されることもなく、
より大きな成果をあげ生活することが出来ます。
『自分自身の力で心も体も元気になっていくこと』を目的としています。
大切なのは、まずその方法を「知ること」。
そして日々「実践していくこと」と「シェアすること」です。
これは自分で「出来る」ようになって、はじめて役立つものです。
「知ってる」と「出来る」は違うからです。
自分の感情や心の状態など自分の内側に目を向けることを、皆でおしゃべりしながら楽しく進めていきます。
一人でやるより皆でやった方が、不思議と身に付くのが早いんですよね。
皆さん、楽しく一緒に学びましょう!
Force of Nature (フォース オブ ネーチャー)
おそら整体学院
住所 | 安曇野市明科光639 |
電話 | 090-8329-4639 |