特集

山で過ごす　　火を焚く

山での時間は　この街の日常

暮らす人も　　訪れる人も

もっとこの街が　好きになる

　4月に指定管理者が柳沢林業に変わり、リニューアルした「美鈴湖もりの国オートキャンプ場」。

その管理を担当している藤澤良太さんに話を聞いた。　

―指定管理者を引き継いだきっかけ

　林業という仕事について、そして木や自然の素晴らしさをより多くの人に知ってほしいという思いがずっとありました。

そこで今までは岡田にある自社の敷地でキャンプをするなどのイベントを開催していましたが、もっと継続的で、分かりやすく多くの方に林業の魅力をお伝えする方法がないか考えていたところ、このような話が舞い込んできました。

大自然の中で楽しむキャンプは、林業とはとても親和性がありピッタリだと思ったのが始まりです。

―キャンプ場の魅力

　松本市街地から車で30分というアクセス抜群の立地は大きな魅力だと思います。

だから市民の方には非日常を味わいに来てもらうのもいいですが、ぜひ日常の延長としてキャンプを楽しんでほしいと思います。

「ちょっと時間ができたから、山の中でのんびりしよう」といった感じで、肩肘張らずにキャンプやアウトドアを楽しむ場所として活用してもらえればと思います。『ちょっと寄り山しよう』を合言葉に訪ねてください！

また標高1000㍍にあるキャンプ場なので、木々の隙間からは松本市街や北アルプスを眺めることもできます。そして、美しい夜景が楽しめるのも魅力の一つです。

―初心者でも安心

　全サイト電源付きで、水道には温水もあるので初心者やお子さま連れもストレスフリーに過ごせます。レンタル品も充実しているので、手ぶらで来ても気軽に楽しめます。またスタッフがサポートもしますので、分からないことがあればお気軽にお尋ねください。

―柳沢林業ならでは

　日々森林の整備をしているので、多種多様な薪を用意できているのは大きな特徴の一つです。木の香りはそれぞれ違うので、のんびりと焚き火をしながらその違いを楽しみ、お気に入りの木を探すのもおすすめです。また最近はスウェーデントーチを楽しむ方も増えています。切り込みから漏れる放射状の明かりは、とても幻想的でフォトジェニックです。皆さん、薪に触れて、じっくりと焚き火を楽しみましょう。

スウェーデントーチ

切り込みを入れた丸太に直接火をつけて作った焚き火。暖を取れ、調理にも使え、後片付けも楽で、一度火をつければ薪をくべる必要もなく一定時間燃え続けとても便利。

※直火禁止の場所で、トーチを直接地面に置くのはNGです。

―キャンプ場でのマナー

　このコロナ禍でキャンプを楽しむ人は増えてきています。だからこそマナーはしっかりと守りましょう。詳しくはHPに書いてありますが、「他人の迷惑になる行動はしない」「自然を損なうような行為はしない」など当たり前のことばかりです。皆さんが楽しめるように、思いやりを持って行動してください。また感染症防止対策へのご協力も引き続きお願いします。

―最後に

　キャンプを通して、ぜひ自然との向き合い方を学んでほしいと思います。自然豊かな信州に住んでいるからこそ、自然の有限性をしっかりと感じてほしいです。そして松本の地に本物のアウトドア文化を根付かせていければと考えています。皆さん、ゆったりとした時間を過ごしに美鈴湖もりの国に遊びに来てください！

①薪を作る
②火を起こし
③調理を楽しむ

④ゆったりと心穏やかな時間を過ごす

⑤朝、澄んだ空気の中でコーヒーを飲みながらホットサンドを食べる

手軽で、バリエーション豊富に楽しめるので朝食にピッタリです。パンにはさむものは甘いもの、しょっぱいもの、辛いもの何でもOK！　実験感覚で楽しみましょう。パンではなくパイ生地で挟むのもサクっとした食感が楽しめおすすめですよ。

焚き火を楽しむ

木に触れ、香る、小気味よく割れる感触。

生まれたての火種を育てるドキドキ、

はぜる音、揺らめく色、立ちのぼる薫り・・・

じんわりじんわり沁みこんでいく。

“つくりたい火”を思いのままに。

子どもに経験を

　キャンプは、火に触れる機会が減っている今の子ども達に「火」を五感で感じてもらういい機会です。炎のゆらめく色を見ながら熱さを感じ、パチパチはぜる音を聞き、煙の香りを嗅ぐ。火の特性を実体験することで、その危険度を理解できます。これから生きていく上で必要な力を得るいいチャンスになるので、ぜひ子ども達に挑戦させてみましょう！