第一地区はJR松本駅東側一帯の19町会からなる地域。中町通り、本町通り、伊勢町通り、あがたの森通り(駅前大通り)といった市民になじみが深い通り沿いです。
多くの企業や商業施設が集まり、観光客、ビジネスマン、買物客でにぎわいます。
戦国から江戸時代にかけ、小笠原氏は城下町の建設に着手し、町割りを定めました。
この時にお城の大手門から真南に道が通されました。それが本町通りです。
女鳥羽川の大手橋(現千歳橋)より北が武家屋敷(東に町人町あり)、南が町人町でした。
大正時代には日本銀行松本支店が、今の松本郵便局の場所に設置され、松本は商都として県内の金融、経済の中心地となっていきました。
この地区の道路には城下町の「戦略道路」としての名残が色濃く残ります。
大人数で列をなして侵攻させないため、道幅は狭く、敵の移動を遅くするために道路をわざとずらす「食い違い」にしています。
伊勢町から中町への道はこの道で、車の運転しづらい道路状況はこのためです。
毎年1月には有名なイベントの「あめ市」があります。
1月に本町、中町、伊勢町を中心として開かれるお祭りで、「敵に塩を送る」という有名な故事が発端という説も。
初めは塩市だったのが、その後の塩の専売制などで塩の代わりにあめを売るようになり、今日のあめ市となった。今でも塩市と呼ぶ人がいるのはこのためです。
この地区の最大の課題は、地区内の人の安全・安心を確保すること。
「自分の町は自分で守ろう」を合言葉に地区の防災、防犯に力を入れています。
夜間浄化パトロールの実施や防犯カメラを設置したり、大震災に遭遇した人を講師に招いた「防災と福祉の街づくり講座」を開き、防災マップを作成しました。
住民だけでなく地区内にいるすべての人が安全・安心に過ごせるようにすることが、古くから城下町・松本を支えてきたこの地区の責任であり、誇りです。
私どもの第一地区は松本駅周辺の19町会からなる地区です。商業施設や企業が多く集まる中心地で、ビジネスマン・買物客・観光客等で定住人口の約十倍前後の人達が往来しています。したがって地区住民を含めた地区内にいる皆様方の安心・安全の確保、防犯・防災に対する危機管理が重要なポイントだと考えています。そこで「環境浄化対策委員会」「防犯カメラ」「防災特別委員会」を設置するなど、より住みよく、安心・安全な地区を目指して総力を挙げて取り組んでいきたいと思っています。
【データ】
■人口/1,525人、世帯数807(2014年2月現在)
■学校/松本衣デザイン専門学校、松本経理ビジネス専門学校など
■施設/Mウィング、せせらぎ公園、花時計公園、駅前記念公園、駅前広場、時計博物館、はかり資料館、蔵シック会館
■イベント/あめ市、伊勢町せせらぎ土曜市など
■史跡/伊織霊水、牛つなぎ石、大問屋倉科家跡、旧開智学校跡地、緑橋、十王堂跡など
■最寄り駅/松本駅
2012年 15,864人/日(降車客含まず)
アルピコ交通 2010年 1,762人/日(降車客含まず)