昼間1人になる母親の安全を考えた火を使わないオール電化のキッチン、ぬくもりたっぷりのまきストーブ、思いきり映画を楽しむプロジェクターの設置など、7年ほど前に築32年の木造2階建て住宅をリフォームしたSさん夫妻。今回は老朽化した風呂やトイレなどの水回り改修、寒い寝室を快適な空間にし、増築して書斎を設けようと、丁寧な対応や仕事ぶりが気に入った前回と同じ業者に依頼した。
イメージを伝えようとパソコンの専用ソフトでご主人が設計。自信作ができたが、業者から提案された図面を見てびっくりした。
独立したイメージしか持てなかった書斎と寝室は、本棚で仕切られ1つの空間なのに2部屋のよう。寝室に光がもれるのを防ぎつつ互いの気配は感じられる。本棚はシンプルですっきりとしながらも、大容量の収納スペースが確保されていてうれしかった。
また、書斎の床にはテラコッタタイルを採用。椅子を動かした際に傷つかないことに加え、書斎に続くウッドデッキテラスに出入りすることを考慮してだ。


新たに造ったウッドデッキテラスは「愛犬と遊んだり家族とバーベキューをしたりと、趣味を楽しむスペースとして大活躍しています」とご主人。
寝室の寒さ対策には電気蓄熱暖房機を導入。電気代が割安になる深夜にれんがを暖め、その熱をファンで取り出し部屋を暖める仕組みだ。火を使わないため火事や酸欠の心配がなく空気がきれい、燃料の補給が不要など安全でクリーンな点が気に入った。
白い壁と天井、温かみのある木の床や建具で統一した書斎と寝室は、居心地が良い空間に生まれ変わった。2人並んでもゆったりと座れる広い机。窓越しに望む庭は、仕事の疲れも癒やしてくれる。「書斎から2人で見る雪景色が今から楽しみ。思っていた以上の仕上がりに大満足です」
担当の青柳さんは「ご主人のこだわりと思いやりが形になったリフォームです」と笑顔で話す。

計・施工
株式会社 サンプロ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。