昨今、増えているワインガール。ついつい、海外のワインに目がいってしまうけれど、実はあったんです!
松本産のおいしいワイン♪「それならぜひ味わっちゃおう」とワインガールが訪ねた先は、松本市入山辺の、「ぶどうの郷山辺ワイナリー」です。
山辺ワイナリー、ってこんなとこ!
山辺ワイナリーは、長野県のブドウ発祥の地で、一大ブドウの産地として知られる松本市の山辺地区にあります。
山辺でブドウ作りが始まってから、なんと120年ほどがたつそうです。なぜ、山辺地区でブドウが栽培されるか。それは、標高650―700㍍の高地にブドウ畑が広がり、比較的冷涼な気候であることから、ワイン醸造に適した酸味のある味わいがしっかりしたブドウが収穫できるから。
また日照時間が長い、雨が少ない、水はけがいいというブドウ作りに適した3つの条件も備わっていました。昨今では、気象条件の変化もあり、山梨県に代わっておいしいワインができるといわれる長野県のワイン。その中で、松本・山辺のワインも評判が高まっています。
山辺ワイナリーは平成14年にオープン、今年で12年目を迎え、その名前も県内外に知られるようになりました。自社農場を持っており、ここでおいしいワインのもととなる、ブドウを生産。
品種はシャルドネ、メルロなど。朝の5時から収穫作業が行われるんです。
ワイナリーの建物は、欧州の田舎のワイナリーを想像させる、ほのぼのとした趣です。
館内には、ワインホールやショップ、地元の素材を生かした料理やワインが楽しめるレストラン、旬の野菜や果物が買えるファーマーズマーケットがあります。
ワインホールには30種類以上のワインが並び、もちろん試飲もOK!ゆっくり味わって、好みに合ったワインを選んでは。 おいしいワインができるまで 赤ワインの醸造工程を紹介しましょう。
①渋みや苦みの原因となる果梗(かこう)を取り除く。
②発酵させる。
③圧搾する(圧搾は空気の圧力でブドウを搾り、果皮、種子を分離します)
④澱(おり)引き、ろ過を行い、ワインをきれいにしてから瓶詰。たとえば、メルロは1年以上、フレンチオークの木樽(たる)で熟成させてから瓶詰するものもあます。
※白ワインの場合は、発酵の前に、圧搾を行います。
ワイナリーにはワインを貯蔵する大きなタンクがあります。1本のタンクに入っている量は、瓶にすると約1万本分。山辺ワイナリーでは1年間に6万~7万本のワインがつくられているそうです。
ところで、今年のワインの出来は?
「今年は出来がいいですよ」とうれしい返事。春先の低温でやや心配されましたが、その後、順調に生育。夏の暑さも手伝って、ブドウの出来は上々ということです。 2013年のボジョレーが登場するのは11月にはいってから。
予定では11月3日に新酒の蔵出しが行わるということで、今年の新酒の出来上がりが待ち遠しいですね。
その前にうれしいニュースも♪
国際ワインコンクール2013での受賞です。 自社農園シャルドネ100%でつくられた「シャルドネ樽発酵」(白・辛口)が銀賞、また、自信作だった「メルロ樽熟成」(赤・辛口)が銅賞を受賞したことも、ワイナリーの人たちにとっては大きな喜びでした。
ワインづくりに情熱を傾ける皆さん。そんな熱い気持ちに思いをはせて、ワインガールは今宵も、国内外に自慢できる松本産のワインをじっくり味わいます。
山辺ワイナリー
■松本市入山辺1315‐2
■TEL.0263‐32‐3644
■営業時間/午前8時30分~午後5時
■定休日/正月、1~3月は毎週木曜
※料金、価格、店舗データ等は2013年10月の取材時点のものです。最新情報は直接お店へお問い合わせください。