最近、種類も豊富で値段も安いからと、インターネットで庭木を買う方が増えていると聞きます。

いくら耐寒性に優れていると書いてあっても、寒さが厳しい信州で実際にしっかり根付くのか、正直わかりません。庭木はいろいろな意味で大きな買い物ですので、この地で育ったものを植えた方が確かです。

また「シンボルツリー」という言葉をよく聞きますが、皆さんはどのようなものだと考えていますか。

その名の通り、庭のシンボル(象徴)として植えているだけですか。大切なのは「意味」を持たせて植えること。

家を建てた記念、子供が生まれた記念などに植えると、一層愛着が湧きます。

例えば誕生記念には、子供の誕生木を植えたり、そのころに花が咲くもの、実が付くものを植えたりすると面白いと思います。例えば1月22日生まれのお子さまには誕生木のカンツバキを、5月生まれのお子さまにはそのころ花が咲くハナミズキを、9月生まれのお子さまにはそのころ実がなるヤマボウシを、11月生まれのお子さまにはそのころ色づくモミジを―というように、意味を持たせることで、その樹木は子供のシンボルとして、家族にとってかけがえのないものになっていきます。

また先入観(固定概念)が強すぎ、実際の魅力に気付かれない樹木も多くあります。例えばツツジ。よく庭木や街路樹で目にします。実はツツジの種類はとても豊富で、花の色や樹形、サイズもさまざまで、「これがツツジ?」と思うものもあります。

葉に注目してみるのも面白いです。もちろん落葉、常緑も大切な要素ですが、葉の形にも強い個性があります。

ハートの形をしたマルバノキや恐竜の足跡のような形のシロモジなど。

定番のカエデ、モミジなどもあらためて見ると、さまざまな形があり、実に奥深い。このような視点で庭木を選ぶのも楽しいです。

庭木とは長い付き合いになるので、愛着が湧くよう意味を持たせて植えてほしいと思います。

そのためにはしっかりと事前に計画を立てることが必要。

庭木の成長速度や成木の大きさなどを把握するため、実物を見ることは重要。庭木も家族の一員です。

 

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