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「旅の楽しみにノビシロを」

古い建物をリノベーションし、ゲストハウス(簡易宿泊施設)として再生するケースが増えている。
今回は松本市城西1丁目にあるゲストハウス・タビシロへ。

旅行会社に勤務していたオーナーの小澤清和さんは根っからの旅好き。
気ままに人と交流でき、ちょうど良い距離感を楽しめるゲストハウスの魅力にはまり、自らオープンすることに。

城西の廃業した古い旅館を半年間かけて改築。プロの指導のもと、仲間やフェイスブックでDIYイベントとして呼びかけ作業協力を募った。
資材、小物などは、解体中の家や、空き家などを駆け回り収集。できるだけ費用を抑えた。

まきストーブのある広いラウンジスペース
まきストーブのある広いラウンジスペース

1階は、まきストーブのあるラウンジスペース。バーカウンター、小上がり、自炊のできるキッチンがつながり、広々とした空間。

他の旅行客と交流したい人は会話の弾むバーカウンターで、本を読んだり旅行の計画をゆっくり練りたい人はソファに。その時の気分によって思い思いに過ごす。

ドミトリー
ドミトリー

バックパッカーが安い宿を求めてくるというより、気兼ねなくくつろげ、落ち着ける宿を探してくる社会人が多いという。
外国人も多く、ゲストハウスとホテルの中間的な位置付け。

古い旅館の趣きを残す個室
古い旅館の趣きを残す個室

欧米からの旅行客は連泊してゆったりと過ごす人が多い。
一方、日本人はじめ、アジアの人はあまり宿にとどまらず活動的。この日も台湾からの旅行客が買い物できる場所を小澤さんに聞くと、すぐに出かけていった。

旅先で欲しいのは地域の生きた情報。小さな地元の店、穴場の観光スポットなどに詳しいスタッフがいるのもゲストハウスならでは。
小澤さんは、「日本では仕事を休んで旅行をすることに引け目を感じる人も多いが、疲れた心や体をリフレッシュでき、再び前向きになれる、とても有意義なもの。
旅には無限の広がりがある。そこでの過ごし方次第でまだまだ新しい楽しさを見つけられる。
ここがその旅の可能性に、さらにノビシロをつくる場所になれたらいい」と話してくれた。
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「tabi-shiro(タビシロ)」
松本市城西1-3-6
0263-88-3453
ドミトリー/3,500円~
個室1人/6,000円~
バー&ラウンジ
19時~22時(休前日23時)
宿泊者以外の方は21時まで

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