大雁塔
大雁塔

日本へ来られる海外の方が増え、国内観光地や冬の県内スキー場は日本人よりも海外の方が多いと、皆さまも感じておられることと思います。
一時期、世間を騒がせた中国の方の爆買いも落ち着き、海外からの旅行者を見かけることがあたり前になっています。逆に、かつて多くの日本人が旅行先としていた韓国や中国はさまざまな理由から日本人旅行者が減少しているのが現状です。

そのような中国でも唐の都「長安」である西安は、中国のシルクロード出発・終着地であり、歴史や文学面からも日本人には親しみがあり、現在でも中国の他の観光地よりも訪れる日本人は比較的多い都市となっています。
旧市街地は城壁に囲まれ、西の城門に立つ(実際は都市化が進み、砂漠が見えるわけでもないのですが)と、西域への思いがかきたてられます。

兵馬俑坑 1987年に「秦の始皇陵」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。
兵馬俑坑
1987年に「秦の始皇陵」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

郊外にある秦の始皇帝による兵馬俑坑(へいばようこう)には多くの兵士像が並び、そのスケールの大きさに圧倒される思いです。
市内には、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう・三蔵法師)がインドから持ち帰った経典を収めた大雁塔、空海が密教を学んだ青龍寺、遣唐使として渡り日本への帰国がかなわなかった阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)の記念碑など見どころも多く、昔から続く日本との交流の史跡を見ることができる世界遺産の都市です。

2015年末より、成田空港からの直行便も運航され、現地での滞在時間がより多くとれるようになった西安。
機会があればぜひ訪れてみたいところです。

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