H-ⅡロケットJAXA本部棟
H-ⅡロケットJAXA本部棟

昨年12月、川上村出身の油井亀美也JAXA宇宙飛行士が半年に及ぶ長期宇宙滞在を終えて地球に帰還しました。
長野県在住の子供たちに多くの夢と希望を与え、遠い銀河系の彼方まで果てしなく広がる宇宙空間の謎に関心を持たせる良きチャンスとなったことでしょう。

茨城県つくば市にある筑波宇宙センターは東京ドーム12個分の広大な敷地内に、人工衛星の開発・運用、宇宙飛行士の養成、ロケット・輸送システム開発などわが国の宇宙開発の中枢センターとして約2000人の職員が日夜その職務を遂行しています。

JAXA日本人飛行士
JAXA日本人飛行士

予約制のガイドツアーに参加すると、まず筑波宇宙センターの全容を紹介するVTRを視聴した後、宇宙飛行士養成エリアに移動して日本人宇宙飛行士候補者の基礎訓練や健康管理のための施設を見学。

JAXA船内実験棟きぼう
JAXA船内実験棟きぼう

国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」と同様の居住棟で長期間にわたる狭い環境で受ける精神的・心理的ストレスに負けずに対応するための閉鎖環境適応訓練や低圧環境適応訓練などの現場を見学。
展示室には向井千秋宇宙飛行士と共に宇宙滞在し産卵行動を行った宇宙メダカの子孫たちが元気に生育されている。
メダカは極めて生育の速い魚ゆえ、微小重力環境でも子孫を増やせるか。
宇宙空間における養殖可能な食料源となる魚類代表として実験対象となり、身近なメダカに人類の将来に向けた宇宙研究の一端が垣間見られて感心しました。

見学コースで最も厳重管理されるのが国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の運用管制室です。わずか10分弱の見学は15人程度の交代制で、全ての通信・撮影機器をバス車内に置き、後半組はバスから降りることも許されない厳格さ。
米国ジョンソン宇宙センターとの連携下、NASAデータ中継衛星を経由し3交代24時間体制で「きぼう」のシステム運用並びに実験運用を行う管制室内は、1人で7~8台のコンピュータ画面を管理する、神経が研ぎ澄まされた空間でした。

JAXAスペースドーム内
JAXAスペースドーム内

最後に展示館スペースドームでロケットエンジンの実物や実験棟モデルなどを見学後はミュージアムショップで宇宙食など人気土産を購入します。
今後も宇宙ステーション補給機「こうのとり」が続々と打ち上げられる予定です。
澄んだ夜空を見上げて遥か宇宙に思いをはせてみてはいかがでしょう。

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