残された家族を不幸にしないために!

kazoku

自分が死んだ後は残された家族がなんとかするだろう!

 

そうは思っていても心のどこかでひっかかりを感じるのも事実ではないでしょうか。

なぜなら相続税の心配があるからです。
世界的には相続税は減税または廃止の方向に向かっています。

しかし日本の相続税は増税の一途。昨年には最大課税が55%に、最低課税価格は5000万円に引き下げられ、より多くの人が納税対象者となりました。
さらに、相続税の怖いところは、あなた(被相続人)が亡くなったことを家族(相続人)が知ってから10カ月以内に「現金一括」で納めなければならないことです。
相続税の課税価格は現金だけでなく不動産やその他有形資産なども対象となります。この場合、それに応じた相続税を現金で納めなければなりません。

あなたが亡くなってから家族が固定資産に気づき、その評価額が高ければ、相続税分の現金を準備する時間が足りませんね。
資産なんて無いから大丈夫という方も安心してはいけません。

家族に言っていなかった負債または借金はありませんか。

特にご自分で事業を営んでいた方や、支払い終えていない住宅ローンなどはありませんか。

資産を相続した家族が後から借金を知って、逆にその借金の方が多くて不幸になるという話も珍しくありません。

あなたの負債が多い場合、民法では、家族はあなたが亡くなってから3カ月以内に相続放棄または相続の限定承認を選択しなければならないと定めています。事前に資産を把握していなければとても間に合いません。
このように、相続税について事前に準備しておかなければ、残された家族にどれだけ迷惑や手間をかけ、ひいては不幸になってしまう可能性があるかご理解いただけたと思います。

そこで、これから相続において一番大切なたった一つのコトをお伝えします。
それはあなたの資産状況を家族と「共有」することです。

 

あなたの現金はどの口座にいくらあるのか。

あなた名義の不動産や有形資産はなにか。負債や借金はあるのか。

今の資産のうちどれくらいを家族に残す予定なのか。

家族はその財産をどのように分けたいのか。
相続はこのようにあなたの資産を家族と共有することが始まりです。

 

tsuchou
あなただけが相続の準備をしようとしても、または残される家族だけで相続対策をしようとしても絶対にうまくいきません。

関わる全員が資産状況を共有することで初めて、相続準備のスタート地点に立つことができます。

 

まだ元気だからと後回しにするのではなく、家族が集まる時に定期的に最新の資産状況を共有することをオススメします。

 

tokida執筆/時田 翔太郎
ファイナンシャルプランナー
(株)ジパング代表取締役
個人投資家
tokida.shotaro@gmail.com

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