どんなときに何を着る?着物のTPO

正月、若い女性なら振り袖で初詣、もステキです。人ごみが心配なら小紋や紬(つむぎ)でもいいですね。家では、ウールなど普段着の着物を気軽に着て過ごしてみては。
着物にはTPOに合わせて、格があります。正装が求められているときに「高価だから」といって、紬を着るのはマナー違反。着物と帯の格を合わせることも大切です。

着物をきれいに着付けるポイント

1.髪はまとめる

着物を着るときは、髪は肩にかかるくらいまでにし、それ以上長い人はぜひアップに。着物姿の美しさの大事な要素の一つが襟足です。着物の色に負けないように、メークはナチュラルすぎず、ポイントに発色を使いましょう。

 

2.補正をしましょう

胸、腰はタオルやコットンを使って補正をします。特に体のめりはりがある若い人はぜひ補正を。着物姿は、ずんどうに補正をしてから着るときれいです。

 

 

3.襟の抜きは、にぎりこぶし一つ分

正装用の着物(訪問着、振り袖など)は襟の抜きを握りこぶし一つ分くらいに。小紋など普段着の着物はもう少し詰めていもいいでしょう。着物の裾線は草履を履くことを考えて、長めに決めます。背中心が真ん中にきているかもチェック。背中のシワは伸ばしておきましょう。

 

4.おはしょりの長さを決めておく

帯の下から出る着物の「おはしょり」の長さは、あらかじめ決めてひもを巻いておきます。そのひもの位置に、帯の下線がくるようにして、帯を巻いていくと、きれいにおはしょりが出ます。

 

 

5.帯を結ぶ位置

若い人は高めに、年配の人は低めにします。帯の大きさはその人の体形に合わせて決めます。たれの長さは、人差し指くらい。長すぎたり、短すぎたりしないように気をつけましょう。

 

 

6.結び目を一直線にする

帯揚げ、帯締めの結び目は、半襟や着物の合わせ目と一直線になるようにします。

7.着物を着るときは…

前日には着物や小物など着付けに必要なものをそろえておきます。着付けをするときは、まずはヘアメークを整えてから着付けに入ります。草履もあらかじめ玄関にそろえておきましょう。

 

覚えておくと便利♪ 着物のマナー

1.着物を着た時の動作

着物を着た時は、背筋を伸ばす、所作は小さく、袖口から腕が出ないように袖口を押さえる、指をいつもそろえる、がポイントです。
美しい立ち姿は着物美人の基本。おへそに力を入れてあごはやや引き気味に。首筋を伸ばしましょう。つま先が開かないように立ち、手の位置は、脇より少し前にたらす感じです。
歩くときは、両手をももに軽くつけ、背筋を伸ばし、あごを引いて内股に歩く感じで。大股にならないように、歩幅は小さめを心掛けましょう。荷物はなるべく左手で持ち、右手は上前を押さえると裾が乱れません。

2.食事のときは―

レストランなどで椅子に腰かけるときは、あまり深くかけると見た目もNG。浅くかけて、テーブルと体は握りこぶし一つ分くらい空けます。小さなバッグは背中の後ろに置きます。ナプキンは、着物を汚さないように、帯の中央の襟にはさみます。
テーブルの中央のものを取るときは、右手の袖口下に左手を添えて、たもとを汚さないように気をつけましょう。

3.階段の上り下りでは―

着物の上前を軽く持ち上げます。階段に対して、体をやや斜めにするとキレイ。つま先は内側を向けて歩きます。振り袖のように長い袖の場合は、両方の袖口の下を合わせて持ちます。袖を汚さず、袖先を踏みつけ転ばないためです。

4.玄関先では―

コートはげんかんに入る前に脱ぎ、袖だたみにして左手に持ちます。玄関で草履を脱ぐときは、前向きのままで、草履を脱いで上がります。玄関の方に体の向きを変えてひざまづき、草履の向きを玄関の方に変えます。草履は玄関の中央に置かず、左右どちらかの隅に寄せておきます。

5.トイレを利用するときは―

たもとを帯締めの下に挟み込みます。着物の上前、下前、長じゅばんの上前、下前、裾除けと、順番に持ち上げていきます。トイレから出るときは、帯のたれを直すことを忘れないように。手を洗うときは、水はねに気をつけます。

 

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