yomikikase01読み聞かせで 心の成長を

信濃毎日新聞松本専売所では、親と子が触れ合い、活字に親しむきっかけになればと、未就学児とその保護者向けの「読み聞かせ会」を開いています。
今回は、話し手を務める、松本地域子ども文庫・おはなしの会連絡会に所属する「なんごう劇場」の赤津章恵さんと家崎康子さんに、話を聞きました。

図書館で絵本を探していると、あまりにもたくさんありすぎて、どれを選んでいいかわかりません。

読み聞かせ会などで、子どもたちがどんなお話に興味をもつのか観察して、本を選ぶきっかけになればいいですね。
会では、本を読むだけではなく、緊張をほぐす手遊びや体遊びから始めます。

子どもはどうしても集中できる時間が短いので、絵本を読む間にもテンポ良く手遊びや体遊びを入れます。
最近は電子機器などいろいろ便利なものがありますが、やはり基本は親子のつながり。お母さんやお父さんの声、録音ではない、人の声に勝るものはありません。

なんごう劇場の赤津さん(左)と家崎さん(右)
なんごう劇場の赤津さん(左)と家崎さん(右)

家庭では、その子にあった本の内容とスピードで、反応を見ながら、問いかけをしたりして、コミュニケーションがとれます。
子どもは、気に入った絵本だと、何度も「読んで読んで」とせがむことがあります。親は飽きてしまい、ついほかの本を勧めてしまいがちですが、子どもは楽しい本だと、飽きずに繰り返し繰り返し聴きたいものです。

大好きな本を大好きなお母さんの声で聴くことで安心感が得られます。

面倒でも幼児期の今だけだと思って、ぜひ付き合ってください。
「読んであげる」ではなく、お母さんも楽しんで読んでください。親がうれしいと、子どもも自然とうれしくなります。

親子での楽しいひととき、今しかない貴重な時間を大切にしてほしいですね。

 

※記事は2015年6月、取材時点のものです。

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