男女や学年を超えて仲の良い部員たち
男女や学年を超えて仲の良い部員たち

身長プラス40㌢前後の直径のリング2本をつなげた用具の中に入って回転したり移動したりするスポーツ「ラート」。

競技として県内の大学で取り組むのは松本大のみで、松商短大生を含む1ー4年生21人が、宇宙遊泳をしているような不思議な感覚の運動に打ち込んでいる。
日本ではなじみが薄いが、欧州では人気スポーツの1つ。

レクリエーションやリハビリなどいろいろな楽しみ方があり、体幹や全身の筋肉、バランス感覚が鍛えられるという。

リングに付いているグリップを握ったりベルトに足を固定したりして回転する
リングに付いているグリップを握ったりベルトに足を固定したりして回転する

競技は2本のリングを床に接地させて回転する「直転」。

一方のリングだけを床に接地させて転がるように回転する「斜転」。

短い助走から転がしたラートに跳び乗り、そこから宙返りなどをする「跳躍」の3種目。審査員が難度や構成などを評価する。
同部は1年半の同好会を経て一昨年4月、部に昇格した。

入部時は全員初心者だが、昨夏の第10回学生選手権(インカレ)では団体2位、女子個人総合は3位と6位に入る活躍。

その団体メンバーで男子個人総合でも2位になった林佑希さん(4年、伊那市出身)は、元器械体操選手だ。

インカレ男子斜転の部で2位になった大島さんの斜転
インカレ男子斜転の部で2位になった大島さんの斜転

「体操を続けたかったが大学になく、ゼミ仲間に誘われてやったら1回ではまった。卒業後も続け、全日本選手権で表彰台を目指す」と意気込む。
練習は週4回の朝練と、月に1、2回東京からコーチを招いて指導を受ける。和やかな雰囲気を醸しつつ、緊張感を持って取り組んでいる。
元バレーボール選手の大島暢さん(2年、東御市出身)は「視界が変わるのが面白いし、新しい技に挑戦するのが楽しい」。得意種目は斜転だ。
高校時代は陸上400㍍選手だった部長の佐藤史穂さん(3年、佐久市出身)は「日常では味わえない動きや感覚、技の多さが魅力。

大勢の部員が上位入賞するとともに、地域で体験会などを開いてラートを知ってもらいたい」と目標を掲げる。

 

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