saccar01信州大学女子サッカー部を母体に、そのOGや高校生を加えて今春クラブチーム化した「AC信州大学」。

明るくさわやかな部員28人は、「あずーり」こと大坪梓監督(33)の指導の下、学業や仕事、アルバイトなどと両立しながら練習や試合に取り組んでいる。
学生部員は、医学部や経済学部など松本キャンパスの他、工学部(長野市)、農学部(南箕輪村)、繊維学部(上田市)など県内各地に。

このため平日はそれぞれ日にちやメニューを決めて地区ごとに、週末に全員が松本に集まり練習している。

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9月まで北信越女子リーグに参戦中。ここでは結果よりも、いろいろな戦術を試したり、経験を積んだりしてチームと個の成長を目指す。照準は7月の全日本女子選手権県大会、10月のインカレ予選(大学生のみ)だ。
大学入学を機にサッカーを始めた部員も多く、強豪選手を集める私大に比べると技術や経験の差は大きい。しかし、足が速い、空中戦に強い、最後まで諦めないプレーなど各自に持ち味がある。そうした個の良さを生かした「全員サッカー」が理想のスタイルだ。

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クラブチームにしたのは、これまで行き届かなかった初心者への指導など、さまざまな課題を克服するため。「すぐに対応できない部分もあるが、短所を長所に変えていきたい」と井戸明日香部長(農学部4年、福岡県出身)。コミュニケーション不足を補うため、監督と選手がサッカーノートを交換したり、宿泊の予約など事務仕事を選手が分担、連絡し合ったりして意思疎通を図る。
辻安希子さん(経済学部4年、京都府出身)は「目標は5年ぶりのインカレ出場。自分ができるプレーを精いっぱいしてチームに貢献したい」。

大坪監督は「やる時はやる選手たち。どこまで成長するか楽しみです」。

 

※日付や年齢、個人情報は2014年6月の取材時点のものです。

 

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