interia_01_01空間を優しく感じて

家のインテリアを構成する素材(床、壁、天井、カーテン、家具など)は、少なからず、人間に影響を与えています。

少しでも快適に、そして幸せを感じていただけるよう、インテリアを考えていきましょう。

無垢の木と漆喰(しっくい)塗りの壁が心地よい眠りを誘う寝室

自然素材でつくったお客様のお家をご紹介します。

このお宅は、無垢(むく)の床材です。厚さ3㌢のパイン材を使用しています。

優しく、自然な風合いが感じられます。
実際、冷蔵庫で、無垢材と新建材のカラーフロアを同じ温度で冷やしておいて、冷蔵庫から出して、手で触れてみると、カラーフロアはひんやりと冷たく、無垢材はカラーフロアよりは冷たくありません。

無垢材のぬくもりとは、実際の温度にもあらわれています。人工的ではなく、自然からの恵みの力でしょうか。

これに毎日、何げなく触れている家族にとってはとても大きな安らぎが得られるはずです。

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大黒柱の皮をむく子ども達

また、最近では〝木育(もくいく)〟ということも言われるようになってきました。

子どもたちの自然から学ぶ力や自然のものに触れたりすることで感じる力がさえたりと成長していく上で、自然素材の木は、香りが感じられ、触ったりと自然からの力が与えれる素材ですね。

無垢材はお手入れが大変ではないかとか、素材的に強度が弱いのではないか?

いずれ腐ってしまうのではないかと思っている方も多いようです。お手入れや使い方で随分とその寿命は変わってきます。

木の手入れの仕方を覚えると家への愛着がわいてくる
木の手入れの仕方を覚えると家への愛着がわいてくる

木は伸縮性には強く、切ったり、折ったりする力には強くないので、使う場所や使い方も大事です。
わが町のシンボルでもある、松本城も木が使われていますが、1600年頃に建築されたものだそうで、木はお手入れの仕方で長持ちするものだな~と思うわけです。

お手入れした分、磨きこんだ分、美しくなってくれる、経年変化が楽しみな素材です。

松本城の柱
松本城の柱

インテリアというと、カーテンや壁紙、家具、小物と飾り付けなどの部分をとらわれがちですが、素材から、考えていただくと、さらに快適な空間が実現され、住む方の生活がより豊かになるのではないでしょうか。

ご自宅の部屋や空間で、この部屋は何が心地いいのかな?どんな風に感じるかな?とお部屋と対話してみるのもいいかもしれません。


 

interia_01_05執筆/松田恭子
株式会社 住まい工房(松本市井川城3-7-27  tel.0120-28-6351)

◇インテリアコーディネーター
◇広報、二級建築士
◇AFT色彩検定2級
◇照明コンサルタント

※この記事はは2013年10月の取材時点のものです。

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