子供には体を動かして遊ばせることが必要
「コーディネーショントレーニング」という言葉を知っている人は少ないかもしれない。
しかし欧米諸国ではかなり認知されている運動の考え方で、小さな子供がいる人に、ぜひ知っておいてほしい。そこで安曇野フィットネス(松本市島立・松本合同庁舎北側)のトレーナー兼心理カウンセラーの藤田将也さんに、コーディネーショントレーニングについて教えてもらった。
日本人の運動能力は年々下がってきているといわれている。
それは「遊ぶ時間、場所、仲間」に恵まれていない環境下にある子供が増加していることが一因だろう。本来ならば幼児期に遊びを通じて自然に覚えていく体の動かし方が学べていない。
コーディネーショントレーニングは特別に難しい動きや、訓練をさせることはない。
とにかく楽しく遊びながら、さまざまな動作を経験させる。子供の集中できる時間は短い。
だから飽きさせずに「身体を動かすことは楽しい」と感じさせることが重要。
実際に体験すると、子供は常に笑顔で、飽きることなく気持ちよさそうに体を動かす。
基本的な7つの運動能力を10歳ごろまでにしっかりと発達させていれば、その後の専門技術の習得も非常にスムーズになるという考え方が幅広く認知されている欧米に対し、日本の運動教育は、基本的な運動能力の習得よりも専門技術の習得に力を入れる傾向が強い。
だから日本人のスポーツ選手のピークは早くなりがちだし、習ったスポーツしかできない子供が多い。
またこの運動では、身体能力をアップさせる「体育」だけでなく、神経回路を増やすことにより、物事の理解・解決能力を発達させる「知育」や、マナーやモラルを学びながらコミュニケーション能力を向上させる「徳育」を同時に学べることも大きな魅力。
特に最近の子供たちは縦割りの社会を経験する機会が少ないので、さまざまな年代の子と遊ぶのは貴重な経験になる。 何事も大切なのは基礎をしっかりと築くこと。
まずは親が運動することの楽しさや大切さを再認識することが必要である。
安曇野フィットネス
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